こんにちは。大阪市北区にある水沼歯科医院 院長の水沼武史です。
本日は、wikipediaならぬ歯pedia。
歯の構造についてのお話です。
一口に歯と言っても実際は4つのパートからできています。均一の構造をしているものではありません。
歯肉より上は外側から、「エナメル質」、「象牙質」、「歯髄腔(神経)」。歯肉の中ではこれも外から「セメント質」、「象牙質」、「歯髄腔(神経)」となります。
皆さん ご自身の骨ってすごく硬いイメージがないですか?
実は、歯(エナメル質)は骨より硬いのです。モース硬度(硬さの基準)で骨は4から5(鉱石でいうと銅や鉄程度)、エナメル質は7から8(鉱石でいうと水晶程度)。当然ダイアモンドは一番硬くてモース硬度は10です。
また、ここでいう硬さとは、傷がつく、つかないという基準で決められたもので(モース硬度)、堅牢さ(じん性。叩いた時に壊れるかどうか)ではありません。
そんな硬い歯ですから、その歯を支えている顎がしっかりとしていれば、一般のものならなんでも噛むことができます。何せ鉄より硬いのですから。
そうです、鉄より硬いのです。かと言ってフォークやスプーンをかじることはできませんけどね。
歯はそんなに硬いのです。ある意味そんな歯を溶かしてしまう酸はすごいです。
歯は確かに硬いのですが、硬いだけあって、脆さも備えています(ダイアモンドが、ハンマーで叩くと砕けるように)。
硬いけど脆い。それが歯の特性なのです。