こんにちは。大阪市北区にある水沼歯科医院 院長の水沼武史です。
前回に引き続きインプラントについてお話しします。
インプラント治療について、今回はデメリットについてお話しします。
インプラント治療は、保険診療ではなく自費診療。保険診療は、医療費の3割は自分で負担し、残りの7割は国が支払ってくれるというものです。しかしインプラントは自費診療の為、100%自己負担となります。その点がインプラント治療の普及を妨げているのかも知れません。
現在の日本の医療費は年々右肩上がりで止まるところを知りません。確かに、日本の人口は減少傾向にあるので、いずれ医療費の伸びは止まるでしょうが、その一方で高齢者の数が増える為、これから益々、厳しい状況になっていくことでしょう。
皆さん、日本の医療費の総額はいくらかご存知ですか。年間およそ35兆円(平成25年概算)です。日本の年間予算の3割強が医療費なのです。その為、国は疲弊してしまっていることは既にニュースでも報道され、皆さん、ご存知のことかと思います。
つまりはこれ以上、国が負担することは、国が潰れてしまうことにもなり兼ねません。到底、インプラント治療にまでお金は回ってこないということです。従って、自費診療から、保険診療に変わるということは当分ないといえます。
保険診療は全て費用が決まっているので、どのクリニックでやっても同じ金額となりますが、自費診療は施設によって設定がまちまちです。これが患者様にとって、どこでやるのがいいか迷う要因になります。自費診療は、しっかりとしたカウンセリング、技術、価格、何よりも、きちんと自分の思いを受け止めてくれる信頼できるクリニック選びが大切です。