こんにちは。大阪市北区にある水沼歯科医院 院長の水沼武史です。
今日は、ホワイトニングは「すべての歯」に可能かというお話をします。
前回まで、オフィスとホームのホワイトニングについて説明させていただきましたが、では、どんな歯にもホワイトニングが可能なのか、ということについて説明します。
ホワイトニングという方法はまだ歴史的に見ると新しい方法になりますが、どんな歯にもできるのかというと、そうではありません。
では、どんな場合にできないのでしょうか?
1 無カタラーゼ症 過酸化水素を分解できないため
2 光アレルギーのある方
3 妊娠中の方(この場合は絶対ダメですよ、ということはないのですが、やらない方が無難だと思います。)
4 テトラサイクリンによる変色(この抗生物質を多量に服用すると歯に色素沈着が起こりホワイトニングをしても色が変わりません。従って白くしたい場合、付け爪のようなラミネートベニアを行う方法になります。)
5 歯に詰め物がしてある場合(詰め物の色は変えられません)
6 歯に被せ物がしてある場合(クラウン・差し歯など)
7 神経のない歯
1、2については全身的な問題なので現在の方法ではホワイトニングはできません。
3は出産後、できたら授乳後が良いです。
4についてはまた後日お話しします。
5、6については、金属製の詰め物が入っていればその詰め物を白いものに、できればホワイトニング後に変えるのが良いと思います。又、プラスチックのような材質も同じ、その物の色は変えられません。被せ物が入っている場合、ホワイトニング後に、色を合わせて作り直す必要があります。
7の場合、詰め物が有る無しにせよ違う方法、ウオーキングブリーチ法という特殊な方法で白くするしかありません。
以上、今回はホワイトニングができない場合について羅列しました。