みなさん、こんにちは。
大阪市北区にある「水沼歯科医院」、院長の水沼武史です。
前回のブログで、治療がひと段落した後もメンテナンスのために定期的に歯科医を受診してほしいというお話をしました。
虫歯や歯周病の再発リスクを抑えることができるという説明をしましたが、メンテナンスを受けるか受けないかで、10年後にどのくらいの歯を失ってしまうかが変わってくるというデータがあります。
まず、治療もメンテナンスも受けない、という場合、つまり完全放置ですね。この場合、10年後の歯の喪失本数は3.6本と言われています。
これに対して、治療は受ける、治療後のメンテナンスは受けないという場合は、10年後に2.2本の歯を失ってしまうとデータに出ています。まずこの段階で差が出ますね。
では、治療を受け、その後も定期的に歯科医を受診してメンテナンスを続けた場合はどうでしょう。その場合の10年後の歯の喪失本数は1.1本にまで抑えることができるのです。
つまり、歯やお口の中に問題が発生した場合に、しっかり治療を受け、その後も歯科医に通ってもらえると、なにもしない場合に比べて3倍の歯を残すことができるというわけです。この差はとても大きいと思います。
少しでも長く、多くご自分の歯とともに生活していくためにも、異常を感じたら治療を受けること。そして、その後も定期的に歯科医に行って、ケアを怠らないこと。これが非常に大切だというわけです。